イントロダクション
2018年5月24日(木)、福岡県北九州市で株式会社井筒屋(証券コード8260)の第123回(期)定時株主総会が開催されましたので、一株主として参加いたしました。
この記事では、その様子をご紹介します。
定時株主総会の概要
招集通知書
招集通知が2週間前に届きました。
決議事項
決議事項は2つあります。
取締役6名選任の件と補欠監査役1名選任の件です。
ともに賛成の意思表示をしました。
開催場所
開催場所は、上の画像にあるように、井筒屋の小倉本店(新館9階)のパステルホールです。
開始時間は、午前10時ちょうどです。
当日は、JR小倉駅から歩いていきました。会場到着まで8分くらいでしょうか。途中、社員と思われる方の道案内があったりするので迷うことはないと思います。
魚町商店街を通るので、歩くのも楽しかったです。
こちらは井筒屋の小倉本店です。色褪せた建物が象徴的です。
建物は随分と老朽化しています。補修工事をしているようです。
本店前では社員さんの道案内がありました。
総会会場は、本店本館(旧館)すぐ隣の新館です。
※朝方に撮り忘れていたため、夕刻時の画像で代用しています。
新館正面エントランスです。9時54分頃の到着です。
定時総会も123回目でかなりの老舗企業といえます。なにしろ設立が1935年(昭和10年)ですからね。※半年が1期の時代もあるので、必ずしも回数が年数とは一致しません。
総会会場は、9階の「パステルホール」です。エレベータでむかいます。
会場入口です。
Google Map
入場票です。
ちなみに、法人投資家としての参加です。
総会土産
総会土産は、湖月堂さんの『銘菓詰め合わせ(K-10)』(定価1,080円)でした。
ご丁寧にも井筒屋さんの手提げ袋付きです。
毎年恒例のお菓子ですが、地元老舗名店「湖月堂」さんの小倉銘菓なので、株主の皆様からは好評のようです。
しかし、毎年同じものだと飽きるので変更してほしいという要望が一部の株主からありました。
小倉には小倉日記で有名な「つる平」さん、門司には生大福で有名な「なごし」さんもあるので、時にはこちらのお店もよいのでは?とも思います。
来年は変化を期待しています。
感想
会場内は撮影禁止なので、画像はありませんが、たくさんの株主が参加されていました。
北九州の老舗上場企業の株主総会ということもあり、株主から多くの質問や要望が経営陣に伝えられました。
主に業績改善案と株主優待、配当復配そして経営責任に関するものでした。
これらの難題について、影山社長は真摯に、そして分かりやすく丁寧に回答されていました。
株主総会というのは、こうした株主と経営陣とが直接相対して真剣討議する貴重な会議の場なんですよね。1時間半ほどの熱のこもった有意義な会議でした。
私の投資会社で投資している銘柄は10数銘柄を超えますが、井筒屋は最も含み損を抱えた銘柄で、将来紙屑になる可能性も十分あると考えています。
業績面はなんとか黒字を維持していますが、財務面は巨額の有利子負債(長短借入金あわせて230億円)があり、キャッシュも少なく(65億円ありますがそっくり「友の会」の前受金で本当の意味での自己資金とは言えません。)、典型的な自転車操業となっています。
資本力がないため(株主資本はたったの44億でほとんどが土地再評価差額金(つまり土地含み益)の下駄を履いた乏しい状態)、取引銀行が融資を引き揚げたら、即刻、倒産してしまうことでしょう。
かつての高度経済成長期に九州各地に積極的に出店したものの、その後の景気後退や専門店・ショッピングセンターの新規攻勢をうけて、各地店舗が退店・撤退を余儀なくされた結果、過去の累積赤字(利益剰余金のマイナス)は180億円にものぼっています。
毎期の期間利益は良くても10億円程度なので、一掃するには最低でも20年ほどかかってしまいます。
ちなみに、この累積赤字が一掃されないと、配当は復配できません。(会社法上、分配可能額の財源規制があるため、仮に配当すれば違法配当となります。)
まあ、資本金(100億)の減資と資本準備金(120億)の減少により欠損填補(けっそんてんぽ:赤字の穴埋め)をすれば別かも知れませんが、、、
気の遠くなるような年数で、この間、井筒屋は存続し続けることができるのでしょうか?
当銘柄については減損処理(時価が購入価格の50%以上下落のため)を予定していますので、あとは、のんびり株主優待*と株主総会土産を楽しみにホールド予定(塩漬けともいいます)です。
*株主優待・・・7%割引券(本体価格2,000円以上の買い物)、除外品目あり、ネットショッピングでの利用可
売り上げに少しは貢献できるよう、たまには株主優待を利用して、井筒屋で買い物しようと思います。
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